eスポーツの賞金総額は年々増加しており、2025年には全世界で2億7,000万ドル(約405億円)以上が大会賞金として支払われました。

「ゲームで本当に稼げるの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、2026年2月時点の最新データをもとに、ゲームタイトル別の賞金ランキングや高額賞金を手にしたプレイヤー情報を詳しく解説していきます。

この記事でわかること
  • 賞金総額1位はDota 2で累計約3.7億ドルに到達している
  • 2025年単年ではCounter-Strikeが約3,220万ドルで首位
  • 世界最高額プレイヤーN0tailの累計賞金は約710万ドル
  • 日本人トップは翔選手でCapcom Cup優勝賞金100万ドル獲得

ゲーム賞金ランキングTOP10【累計賞金総額】

ゲーム賞金ランキングTOP10【累計賞金総額】

まずは、これまでの累計賞金総額でゲームタイトルをランキング形式で見ていきましょう。

eスポーツの歴史を通じて、どのゲームが最もプレイヤーに富をもたらしてきたのか、全体像を把握することが大切です。

以下の表は、2026年1月時点でEsports Earningsに記録されているデータを基にしたものです。

順位ゲームタイトル累計賞金総額プレイヤー数大会数
1Dota 2約3億7,740万ドル5,069人1,984大会
2Fortnite約2億289万ドル10,952人2,575大会
3CS:GO / CS2約1億6,276万ドル16,571人7,100大会
4League of Legends約1億2,195万ドル9,680人3,034大会
5Arena of Valor / HoK約1億1,151万ドル2,291人183大会
6PUBG / PUBG Mobile約8,500万ドル8,000人超2,000大会超
7Valorant約4,500万ドル12,000人超3,500大会超
8Rocket League約3,800万ドル4,000人超1,500大会超
9Rainbow Six Siege約2,500万ドル4,000人超1,000大会超
10Mobile Legends: BB約2,200万ドル3,500人超800大会超

Dota 2が累計賞金総額で圧倒的な1位を維持しているのは、The Internationalのクラウドファンディングモデルによるところが大きいでしょう。

一方、FortniteはEpic Gamesの巨額投資により2位に位置しており、プレイヤー数の多さも際立っています。

*参考:Top Games Awarding Prize Money|Esports Earnings

【2025年】単年の賞金ランキングTOP10

累計ランキングとは別に、直近1年間のトレンドを知ることも重要です。

2025年はeスポーツ全体で前年比15.5%増の2億7,000万ドル超が大会賞金として分配されました。

ここでは、2025年単年のゲームタイトル別賞金ランキングを確認してみましょう。

順位ゲームタイトル2025年賞金総額前年比ジャンル
1Counter-Strike 2約3,227万ドル+41.5%FPS
2Dota 2約2,314万ドル-1.8%MOBA
3Honor of Kings約2,177万ドル+3.8%MOBA(モバイル)
4Fortnite約1,564万ドル+14.6%バトルロイヤル
5PUBG Mobile約1,531万ドル-7.4%バトルロイヤル(モバイル)
6League of Legends約1,492万ドル+59.6%MOBA
7Valorant約1,125万ドル+23.7%FPS
8Rocket League約978万ドル+45.3%スポーツ
9Rainbow Six約941万ドル-2.8%FPS
10PUBG: Battlegrounds約782万ドル+11.9%バトルロイヤル

FPSジャンルとMOBAジャンルが上位を占める構図は変わりませんが、モバイルタイトルが3位と10位にランクインしている点は近年の大きなトレンドといえます。

1位:Counter-Strike(CS2)|約3,220万ドル

Counter-Strike(CS2)
画像引用:Steam

2025年のeスポーツ賞金ランキングで単年首位に立ったのがCounter-Strike 2です。

前年比41.5%増という急成長を遂げ、PGLやBLASTなど複数のトーナメントオーガナイザーがイベントを拡大したことが要因となっています。

年間を通じてMajor2大会を含む数十の公式大会が開催され、プロ選手にとって最も賞金獲得チャンスの多いタイトルとなりました。

中国でのeスポーツ人気再燃も追い風で、IEM Chengdu 2025やCS Asia Championshipsなど新規大会が加わったのも大きな成長要因でしょう。

参考:Esports Prize Money in 2025|Esports Charts

2位:Dota 2|約2,310万ドル

dota2
画像引用:dota 2

累計賞金ではダントツの1位を誇るDota 2ですが、2025年単年では2位となっています。

The International 2025(TI14)の賞金は約288万ドルと、かつての4,000万ドル超時代と比べると控えめになったものの、PGL Wallachia、BLAST Slam、DreamLeagueなど100万ドル級の大会が複数開催されているのが特徴です。

前年とほぼ同額を維持しており、安定した賞金エコシステムが構築されていることがわかります。

参考:Esports Prize Money in 2025|Esports Charts

3位:Honor of Kings(王者栄耀)|約2,170万ドル

Honor of Kings
画像引用:LEVEL INFINITE

中国TiMi Studio Groupが開発したモバイルMOBA「Honor of Kings」が3年連続でトップ3入りを果たしました。

King Pro League Grand Finalsだけで賞金総額の約半分を占めるほど、フラグシップ大会への依存度が高い構造になっています。

モバイルeスポーツとしては破格の賞金規模であり、アジア圏のeスポーツ市場の勢いを象徴するタイトルといえるでしょう。

2025年のKPL Grand Finalsはギネス世界記録となるeスポーツ最大の観客動員も達成しています。

参考:Esports Prize Money in 2025|Esports Charts

4位:Fortnite|約1,560万ドル

FORTNITE
画像引用:FORTNITE

Epic Gamesが運営するバトルロイヤル「Fortnite」は、前年比14.6%増で4位にランクインしました。

FNCS Global Championship 2025が約200万ドルの賞金プールを用意し、優勝トリオには45万ドルが授与されています。

通年で複数のシーズン制大会が開催される仕組みが整っており、アマチュアからプロまで幅広い層に賞金獲得の機会が開かれている点も魅力です。

参考:Esports Prize Money in 2025|Esports Charts

5位:PUBG Mobile|約1,531万ドル

PUBG Mobile
画像引用:LEVEL INFINTE

Kraftonのモバイルバトルロイヤル「PUBG Mobile」が5位にランクインしました。

前年比では7.4%減となったものの、PMGC(PUBG Mobile Global Championship)やPMSL(PUBG Mobile Super League)を中心に依然として高額の賞金が用意されています。

東南アジア・中東を中心にモバイルeスポーツの中核タイトルとしての地位を確立しており、3位のHonor of Kingsとあわせてモバイルタイトルがトップ5に2作品入る結果となりました。

参考:Counter-Strike Dominates 2025 Esports Prize Pools|Esports.net

史上最高額のeスポーツ大会賞金ランキング

個別の大会に注目すると、1回のイベントで支払われた賞金額の大きさに驚かされるはずです。

ここでは、eスポーツ史上最も高額な賞金を用意した大会をランキング形式でご紹介します。

1位:Esports World Cup 2025|7,045万ドル超

2025年7月から8月にかけてサウジアラビアのリヤドで開催されたEsports World Cup 2025は、eスポーツ史上最高額となる7,045万ドル超の賞金総額を記録しました。

24タイトル・25トーナメントが実施され、2,000人以上のプロ選手と200以上のクラブが参加。

クラブチャンピオンシップだけで2,700万ドルが配分されるなど、その規模は他の追随を許しません。

前年の6,250万ドルから大幅に増額されており、今後もさらなる成長が期待されるイベントです。

参考:Esports World Cup to Feature Record-Breaking Prize Pool|PR Newswire

2位:The International 2021(Dota 2)|約4,000万ドル

Dota 2の年間世界大会「The International 10」は、クラウドファンディング型のバトルパス販売を通じて賞金総額約4,000万ドルを達成しています。

優勝したTeam Spiritは約1,820万ドルを獲得し、1チームが1大会で手にした賞金としても史上最高レベルの記録です。

ただし、近年はクラウドファンディングによる賞金積み上げが縮小傾向にあり、TI14(2025年)の賞金は約288万ドルとピーク時の1割以下にまで落ち着いてきました。

参考:Largest Tournaments By Prize Pool|Liquipedia

3位:Fortnite World Cup 2019|3,000万ドル

2019年にニューヨークで開催された初のFortnite World Cupは、賞金総額3,000万ドルという当時の記録を打ち立てました。

ソロ部門で優勝したBugha選手はわずか16歳で300万ドル(約4億5,000万円)を手にし、世界中で大きな話題に。

Epic Gamesは競技初年度に1億ドルの予算をeスポーツに投下するなど、ゲーム業界における賞金規模の概念を覆すインパクトを残しています。

参考:10 biggest prize pools in esports|Dot Esports

世界の高額賞金プレイヤーランキングTOP10

eスポーツで最も多くの賞金を獲得したプレイヤーは誰なのでしょうか?

ここでは、大会賞金の累計獲得額に基づく世界ランキングTOP10を紹介します。

なお、このランキングはあくまで大会賞金のみを対象としており、スポンサー契約、配信収益、チーム給与などは含まれていません。

順位プレイヤー名メインタイトル国籍累計獲得賞金(USD)
1位N0tail
(Johan Sundstein)
Dota 2デンマーク$7,184,163
2位JerAx
(Jesse Vainikka)
Dota 2フィンランド$6,486,624
3位Miposhka
(Yaroslav Naidenov)
Dota 2ロシア$6,227,771
4位ana
(Anathan Pham)
Dota 2オーストラリア$6,024,412
5位Ceb
(Sébastien Debs)
Dota 2フランス$5,949,443
6位Yatoro
(Ilya Mulyarchuk)
Dota 2ウクライナ$5,932,736
7位CoLLapse
(Magomed Khalilov)
Dota 2ロシア$5,928,111
8位Topson
(Topias Taavitsainen)
Dota 2フィンランド$5,898,810
9位Mira
(Miroslaw Kolpakov)
Dota 2ウクライナ$5,638,899
10位KuroKy
(Kuro Takhasomi)
Dota 2ドイツ$5,295,699

注目すべきは、獲得賞金TOP10がすべてDota 2のプレイヤーで占められているという点です。

これはDota 2の大会「The International(TI)」の賞金プール規模が他タイトルを圧倒していることが主な要因です。

特にTI 2018とTI 2019で連覇を達成したOGのメンバー5名がランキング上位を独占しています。

なお、実際の選手収入には、スポンサー契約やチーム年俸、配信収益なども含まれるため、LoLのFaker選手のように賞金ランキングには登場しないものの総合年収が極めて高いプレイヤーも存在します。

参考:Richest Esports Players (2026)|Esports.net

日本人プロゲーマーの賞金ランキングと国内事情

世界のトッププレイヤーが数億円規模の賞金を手にする一方、日本のeスポーツシーンはどのような状況なのでしょうか。

近年は国内の賞金額も増加傾向にあり、1億円を超える賞金を獲得した日本人選手も複数誕生しています。

日本人プロゲーマー賞金獲得ランキングTOP5

日本人プレイヤーの累計賞金額では、格闘ゲームとカードゲームの選手がトップを争う形となっています。

2025年にはCapcom Cup 11で翔選手が優勝賞金100万ドル(約1億4,400万円)を獲得し、日本eスポーツ史に新たな1ページを刻みました。

以下に日本人トップ5を紹介します。

順位選手名主な競技タイトル累計獲得賞金(USD)日本円換算
1位ストリートファイター6$1,455,614約2億1,800万円
2位かきPShadowverse$1,228,551約1億8,400万円
3位ふぇぐShadowverse$1,003,000約1億5,000万円
4位ガチくんストリートファイターシリーズ$646,084約9,700万円
5位ときどストリートファイターシリーズ$613,805約9,200万円
※出典: Esports Earnings – Japan(2025年時点)
※備考: 日本円換算は2025年時点の参考レート(1ドル=150円)に基づく概算値です。

日本では、Shadowverseの世界大会が突出した賞金額を提供してきた経緯があり、kakip選手やふぇぐ選手が上位にランクインしています。

格闘ゲームでは、Capcom Cupの賞金増額により翔選手が一気にトップクラスへ浮上したことが2025年最大のトピックとなりました。

日本のeスポーツ賞金が世界より低い理由

日本のeスポーツ大会賞金が世界に比べて低水準にとどまってきた背景には、景品表示法の存在があります。

同法では景品類の金額に上限が設けられており、eスポーツの大会賞金が景品に該当する場合は最大10万円までしか出せない可能性がありました。

しかし日本eスポーツ連合(JeSU)がプロライセンス制度を整備し、賞金を仕事の報酬として支払うスキームを構築したことで、数千万円規模の大会も国内で開催されるようになっています。

今後のさらなる法整備と市場拡大が、日本のeスポーツ賞金水準を引き上げるカギとなるでしょう。

eスポーツで稼ぐための現実的なポイント

eスポーツで稼ぐための現実的なポイント

ゲームの賞金ランキングを見て自分も稼ぎたいと感じた方もいるかもしれません。

ここでは、プロゲーマーとして収入を得るために知っておくべき現実的なポイントを解説します。

プロゲーマーの主な収入源は賞金だけではない

プロゲーマーの収入は大会賞金だけに限りません。

  • チームからの月給(年俸)
  • スポンサー契約による広告収入
  • TwitchやYouTubeでの配信収益
  • メディア出演料

など、複数の収入源を持つのが一般的です。

特にLeague of Legendsの選手は賞金よりもチーム年俸のほうが高いケースが多く、賞金ランキングだけではプレイヤーの実際の収入を正確に把握できないことを覚えておきましょう。

日本でもプロゲーマーの平均年収は約400万円程度といわれますが、トップ層になると1,000万円以上、さらに配信や企業案件を合わせれば数千万円に達する場合もあるのです。

稼ぎやすいゲームタイトルの選び方

賞金で稼ぎたい場合、競技シーンが活発で大会数の多いタイトルを選ぶことが重要になります。

Counter-Strike 2は年間を通じて大会が豊富にあり、賞金獲得の機会が最も多いタイトルの一つ。

一方、Dota 2は1大会の賞金額が大きいものの大会数が限られるため、トップチームでないと恩恵を受けにくい構造です。

自分の得意ジャンルや地域の競技環境も考慮しつつ、大会のエコシステム全体を見て判断することをおすすめします。

参考:Top Esports Games 2025 by Prize Money|Free Gaming Lounge

ゲーム賞金ランキングに関するよくある質問

ここでは、ゲームの賞金についてよくある質問とその回答をまとめました。

ぜひ参考にしてください。

Q1. eスポーツで最も賞金が高いゲームはどれですか?

累計賞金総額ではDota 2が約3億7,740万ドルで歴代1位に位置しています。

ただし、2025年の単年ではCounter-Strike 2が約3,220万ドルで首位となっており、直近のトレンドではCS2のほうが稼ぎやすい環境が整っているといえるでしょう。

Q2. 1回の大会で最も高い賞金が出たイベントは何ですか?

2025年に開催されたEsports World Cup 2025が、賞金総額7,045万ドル超でeスポーツ史上最高額を記録しました。

単一タイトルの大会としてはDota 2のThe International 2021の約4,000万ドルが最高額です。

Q3. 日本人で最も賞金を稼いだプロゲーマーは誰ですか?

2025年にはストリートファイター6の翔選手がCapcom Cup 11で100万ドル(約1億4,400万円)の優勝賞金を獲得し、格闘ゲーム部門の日本人最高記録を更新しました。

Q4. プロゲーマーの賞金には税金がかかりますか?

日本ではプロゲーマーが獲得した賞金は所得税の課税対象となります。

海外大会で得た賞金についても日本での確定申告が必要です。

フリーランスとして活動する場合は経費計上も可能ですが、適切な税務処理を行うために税理士への相談をおすすめします。

まとめ

2025年のeスポーツ市場は前年比15.5%増の成長を遂げ、賞金総額は2億7,000万ドルを超える規模に達しました。

Counter-Strike 2が単年首位、Dota 2が累計首位というのが現在の構図であり、モバイルeスポーツの台頭も見逃せないトレンドです。

日本人プレイヤーの活躍も年々目覚ましくなっており、翔選手のCapcom Cup優勝は国内のeスポーツ熱をさらに高める結果となりました。

賞金だけでなく配信やスポンサー収入も含めた稼ぎ方の多様化が進む中、今後もeスポーツの経済圏はますます拡大していくことでしょう。